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大地震後の火災の約5割が「通電火災」って知ってる!?

| 发展/災害
ZyenYa 2019. 10. 16. 10:19

大地震後の火災の約5割が「通電火災」って知ってる!?それを防ぐ「感震ブレーカー」を取り付けよう【PR】

大地震が発生すると、誰もが心配になるものの1つに火災があるだろう。多くの人は大地震での出火の原因を、ガスや油によるものと考えているかもしれない。しかし、大地震での出火原因は電気関係によるものが多数を占めるのだ。

「通電火災」って何? なぜ起きるの?

大地震ではしばしば停電が起きる。その後、電力供給が復活した時に、倒れた電気製品や破損した電源コードなどを火元に発生するのが「通電火災」なのだ。

阪神・淡路大震災の「通電火災」は出火原因の6割に

1995年1月17日5時46分。街が眠りからようやく覚めようかというタイミングで、淡路島北部の深さ16kmを震源とするマグニチュード7.3の地震が発生した。

芦屋市、神戸市、宝塚市、西宮市の一部、淡路島東北部などで震度7を観測。この災害は死者6434名、行方不明者3名、負傷者4万3792名という、戦後最悪の極めて深刻な被害をもたらした。

【参考】内閣府「 阪神・淡路大震災教訓情報資料集阪神・淡路大震災の概要」

この時、神戸市内で157件の建物火災が発生したが、出火原因が特定できた55件のうち35件が電気火災であり、そのうち33件が通電火災によるものだった。

通電火災による出火が約60%を占めたことで、地震時の出火原因として注目された。

【参考】神戸市「通電火災ってご存知?」

東日本大震災で「電気」による火災は約半数を占めた

2011年3月11日14時46分ごろ。平日の昼過ぎに突然の大きな揺れが東日本を襲った。三陸沖、宮城県牡鹿半島の東南東130km付近、深さ約24kmを震源とする地震はマグニチュード9を計測した。

宮城県北部で震度7、宮城県南部・中部、福島県などで震度6強を計測。福島県相馬に9.3m以上の大津波が押し寄せるなど、各地で津波による被害を受けたこともあり、死者1万5467名、行方不明者7482名、負傷者5388名(2011年6月20日 首相官邸 緊急災害対策本部発表)の大災害となった。

【参考】内閣府「特集 東日本大震災」

この時も地震による火災が多数発生。本震による火災のうち原因が特定されたものの過半数が電気関係の出火だった。

東日本大震災における火災発生原因
※日本火災学会誌「2011年東日本大震災 火災等調査報告書」より作成

【参考】内閣府「 大規模地震時の電気火災の発生抑制に関する検討会」

今後日本でおこりうる大地震「南海トラフ地震」「首都圏直下地震」とは?

日本列島は「北アメリカプレート」、「ユーラシアプレート」という岩盤(プレート)の上にのっていて、そこに「太平洋プレート」が西向きに移動してきて北アメリカプレートにぶつかり、「日本海溝」などで地下に潜り込む。

また、「フィリピン海プレート」が北向きに移動してきて北アメリカプレート、ユーラシアプレート、太平洋プレートとぶつかり、「南海トラフ」で地下へと潜り込む。これら4つのプレートどうしの摩擦により、日本では地震が多く発生する。

中でも駿河湾から日向灘にかけてのプレート境界を震源域として、ほぼ100〜150年間隔で大規模な地震を起こしてきたのが「南海トラフ地震」だ。

前回の南海トラフ地震は1944年の「昭和東南海地震」、1946年の「昭和南海地震」であり、以来70年超が経過しており、次の南海トラフ地震が発生する危険性が高まっている。

その被害想定は、静岡県から宮崎県にかけての一部で震度7を記録する可能性があり、隣接する広範囲で震度6強から6弱の強い地震が起きるとされる。また、太平洋沿岸の広い地域に大津波が襲う可能性も指摘されている。

【参考】気象庁「南海トラフ地震について」

さらに、首都直下のマグニチュード7クラスの地震と、相模トラフ沿いのマグニチュード8クラスの地震も想定されている。

フィリピン海プレート内の地震として「都市南部直下地震」の発生が予測されているが、こちらが起きた場合、場所によっては震度7クラス、広範囲での震度6強〜6弱クラスの揺れが首都圏に起きると想定される。

【参考】平成25年12月中央防災会議首都直下地震対策検討ワーキンググループ首都直下のM7クラスの地震及び 相模トラフ沿いのM8クラスの地震等に関する図表集」

日本の大都市は揺れやすい

さらに、全国一律にMw6.8(Mw=モーメントマグニチュード)の震源を想定した場合の震度分布を計算した「ゆれやすさマップ」によると、震度7、震度6強〜震度6弱の大きな揺れが起こるエリアは首都圏、中京圏、近畿圏、九州など、人口が集中している大都市に顕在する。

【参考】平成25年12月中央防災会議首都直下地震対策検討ワーキンググループ「首都直下のM7クラスの地震及び相模トラフ沿いのM8クラスの地震等に関する図表集」